|
|
|
|
Top |
|
| |
 |
|
|
| |
●復習です。 12/8, 2005 以降...
*画像はクリックすると大きくなります。
燃料漏洩により、再度 12/8(2005) から姿勢喪失し、交信が途絶しました。
1年以内に復旧できる確率が60-70% あったため、救出運用に変更し、
地球帰還を2010年6月まで3年延期しました。
|
|
|
| |
|
| |
●復旧の状況 (1)
・ビーコン信号が、2006年1月23日に受信された。
・
搭載のリチウムイオン電池は故障、化学推進機関の燃料・酸化剤はともに
喪失したもようです。
・
1月26日からは、イオンエンジン用の「燃料」であるキセノンガスを用いた
姿勢制御運用を開始し、地球・太陽を指向させることができました。
|
|
| |
●復旧運用の状況 (2)
・以来、中利得アンテナにより、256 bps で断続的な運用ができていますし、
11月からは、地球との距離も近づいて低利得アンテナでの連続的な更新が
実施できています。
・
地球指向も概ねできています。スピン安定状態で、姿勢制御へのキセノン
の使用を抑えています。スピン速度は、10分間に1回転です。
・
距離計測は毎日できていて、軌道が決定できました。
・
イオンエンジンの運転試験は順調で、2台のエンジンは所期の性能を発揮
していることが確認されました。残る1台の試験を2007年の1~2月に予定して
います。
・
キセノンガス残量は、帰路の飛行には十分です。
|
|
| |
●2010年6月の「はやぶさ」、イトカワの位置
 
水色がイトカワの位置で、青色が「はやぶさ」の位置です。
正確な絵ではなく、解説用です。
|
|
| |
●2010 年に地球に帰還する軌道

・2007年の2月にイトカワ軌道からの完全な離脱を行い、
地球に2010年の6月に帰還させる探査機軌道計画(案)(赤い線)を示します。
・
帰還までの飛行時間は長くなるものの、現在の残キセノン量で飛行可能です。
・ 探査機の姿勢安定化をキセノンスラスタによる3軸安定化で行うかどうかなど、
運用方法にはなお検討の余地があります。
青色と水色を重ねて書いていますが、その青円がイトカワ、「はやぶさ」の
2007年2月の位置です。
2010年6月時点では、「はやぶさ」(青色)は当然地球の位置にあり、イトカワは
上の図のように水色の位置にあります。
|
|
| |
|
|
| |
|
●現在の探査機の位置(左:慣性系、右:地球−イトカワ固定系)
 


|
|
| |
|
●近況
・すでに重大な故障にみまわられていますが、何とか、地球への航行を
させるべく、努力しています。
・故障したリチウム電池に充電させるべく、慎重な運用を行っています。
・試料格納容器をカプセルに収納する際に使用します。1月に予定しています。
・故障した推進器の温度低下が生じ、12月に再ヒーティング運用を行う予定です。
|
|
| |
|
●次は、まず「はやぶさ−2」を行えたら..と思います。
・「はやぶさ」は、我が国が独自に開発した探査方法で、技術要素の
実証に成功したといえるでしょう。
・国際的に我が国が積極的に貢献できる太陽系探査として、
実施していけたらよいと思います。
・今やサンプルリターンを狙える世界の最前線に立ったところで追わ
れる側に立っています。先手を打って推進することを期待したいところです。
・「はやぶさ」ももう過去のものです。
若い人たちが、「はやぶさ」を
超えてほしいものです。
|
|
| |
|
●国際宇宙会議(IAC-2006) で、
「はやぶさ-2」構想を発表しています。(10/4, ’06 発表)
IAC-06- A3.5.2
Hayabusa
- Its Technology and Science Accomplishment Summary
and Hayabusa-2
Jun’ichiro Kawaguchi, Akira Fujiwara and Tono Uesugi
|
|
| |
|
●「はやぶさ2」の意義・目的
技術的には
・
惑星探査技術を、より信頼できるものに高めることになります。
科学的には
・太陽系や生命の起源や進化に迫ることになります。
防災面では
・天体の地球衝突問題に対する基礎データを提供します。
資源面では
・小天体が資源として利用可能なのかどうかの先鞭的調査をすることができます。
|
|
| |
|
●‘はやぶさ-2’
ターゲット天体は : 1999 JU3 (C-型 地球接近小惑星)
打ち上げ : 11月, 2010? (EDVEGA) または11月, 2011 (Direct)
地球スウィングバイ : 11月, 2011
到着 1993 JU3 : 5月, 2013
出発 1993 JU3:? 4月, 2014
地球帰還 : 12月, 2015 または 2016

|
|
| |
|
●参考:スペクトル型別小惑星の分布

|
|
| |
|
●もう追われる立場に:まるで逆なで...です。
NASA ANNOUNCES DISCOVERY PROGRAM SELECTIONS
(NASA Press RELEASE: 06-342, Oct. 30, ‘06)
-- The Origins Spectral Interpretation, Resource Identification and Security
(OSIRIS) mission would survey an asteroid and provide the
first return of asteroid surface material samples to Earth.
概要
探査対象:1999RQ36
打上げ:2011年秋 (はやぶさ-2 と同じ時期)
小惑星到着:2013年2月〜12月(滞在約300日)。地球帰還:2017年
観測機器:2次元スキャンLIDAR, 可視〜赤外カメラ他
試料採取:ロボットアームと微小重力を利用して150g
$1.2 million to concept studies. Mission for less than $425 million.
(これでも NASA 最小クラス。はやぶさ-2 の4倍の予算の投入。)
|
|
| |
|
●はやぶさの成果もまた盗られてしまうのでしょうか。
先手をとられたとは、打たれてはじめてわかるもの。すぐれた企画とは、
先手をうつこと。
はやぶさ-2 ができないと、せっかく日本が先手を打っていながら、
先行される可能性。残念ながら、内示される来概算で通る可能性は
高くないと言われている。なんとか、声をあげたいところ。応援もほしいです。
|
|
|
|
●アメリカの最近の動き
OSIRISミッションの検討開始(Phase A)
2011年打ち上げで、C型の小惑星1999RQ36へのサンプルリターンを
行う構想です。
2013年に小惑星到着で、地球帰還は2017年の予定です。
「はやぶさ2」とほぼ同じことを目指すミッションです。
「はやぶさ2」が2007年に開始できないと、OSIRIS が最終選抜された
時点では、追いつけません。
有人小惑星探査についての言及
地球軌道に接近するタイプの小惑星に人類を送る構想が発表されました。
人間が小惑星まで行くことは、無人探査機より多くの科学探査が行える
だけでなく、有人で火星やそれ以遠に行くための準備ともなるものです。
|
|
|
|
●アメリカとの関係
日本がNASAのOSIRISに参加することは、日本が持つ有利性や独自性を
放棄することを意味しており、日本にとって益がないばかりか、惑星探査に
おいて大きな損失につながるものです。
逆に、日本が「はやぶさ2」を実施し、そこにNASAを参加させれば、日本の
先進性を維持しながら、惑星探査分野における国益を維持することがで
きます。
アメリカが有人小惑星探査を提案してくると、サンプル採取については、
無人探査機の比ではなくなりますが、事前の詳細な調査なしに有人探査が
行えるとは思えないところです。人類が到達できそうな小惑星を日本が先行
して探査をしておくことは、将来に有人小惑星探査が行われる場合におい
ても、日本の優位性を確保しておくことにつながります。
|
|
| |
|
●その他
科学教育としての意義
「はやぶさ」では、一般社会でも大きな関心を持たれ、教育やパブリック・
アウトリーチなど様々な場でミッションやその成果の紹介が行われました。
「はやぶさ2」で、これをさらに組織的に進めてることで、子供たちの科学
への関心を高めたり、国民の科学的レベルを上げることにより積極的
貢献できます。
「はやぶさ2」によって得られた成果を世界に発信することで、日本という
国の文化や教育レベルを世界に示すことができ、世界の科学教育でも
指導的な立場に立つことができるようになるわけです。
応援してください、「はやぶさ2」。「はやぶさ」の成果があぶない。
|
|
| |
|
|
|
|
|