はやぶさは,その後も順調にイオンエンジンによる航行を継続しています.
今の時点から以降の飛行を,イオンエンジンを運転しないで飛行したとして
(弾道飛行),地球からの最接近距離が,200万km を切りました.もうわずかで地球をとらえられます.
この年末,はやぶさはイオンエンジンを一旦停止し,精密な軌道決定(軌道情報
を正確に推定する作業です)を実施し,新年あけに再起動して航行を継続します.


Fig.1:このまま、その時点から弾道飛行した場合の地球との最接近距離
Fig.2:紙面は、おおまかには、水平線が赤道面で、左手が太陽方向の赤道面鉛直面。
Fig.1と同様に、その時点から弾道飛行した場合の地球と最接近通過点
Fig.3:地球を原点として、その時点から弾道飛行した場合の、地球に相対的な飛行軌跡、
紙面が黄道面。
(注)Fig.1の日時は、弾道飛行に移る時点を示すもので、実際の地球帰還日ではありません。